【ペットロスケアマネージャー監修】インコのペットロスと向き合う方法
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インコは、小さな体でご家族にたくさんの幸せを運んできてくれる存在です。
朝になると元気に鳴き声を聞かせてくれたり、肩に乗ってくつろいでくれたり、名前を呼ぶと返事をしてくれるインコもいます。
種類や個体によって、話す子もいれば話さない子もいますが、どのインコちゃんもたった1羽のかけがえのない家族です。
毎日の何気ない時間が、いつの間にか当たり前になっていた方も多いのではないでしょうか。
だからこそ、お別れの日を迎えたとき、「こんなにも苦しいんだ」と、ご自身でも驚くほど深い悲しみに包まれることがあります。
私はペットロスケアマネージャーとして、多くの方のお話に触れる中で感じることがあります。
それは、「これほど悲しいのは、それだけ深く愛していた証拠」だということです。
この記事では、ご家族のインコちゃんとの別れによって起こるペットロスについて、心の変化や向き合い方をお伝えします。
1.ペットロスは、誰にでも起こり得る自然な反応です

「まだ泣いているなんて、おかしいのかな。」
「小鳥なのに、こんなにつらいなんて。」
そのように、自分の気持ちを責めてしまう方は少なくありません。
しかし、ペットロスは病気ではなく、大切な家族を失ったときに起こる自然な悲しみの反応です。
インコは体が小さくても、一緒に過ごした時間や築いてきた絆の大きさは、大きさでは測ることができません。
たくさん愛したからこそ、悲しくなるのは当然のことなのです。
インコは、種類によって平均寿命が大きく異なり、7〜10年、15〜20年、大型種のヨウムなどになってくると40年以上と言われることもあります。
ペットロスの重症化は、インコちゃんの年数も去ることながら、亡くなり方にも影響してきますよね。
2.インコとの別れが特につらい理由
インコちゃんとのお別れが特につらい理由には、様々な理由があります。
毎日の暮らしの中に、いつもいてくれたから
ケージを見るたびに、放鳥していた時間になるたびに、ご飯をあげる時間になるたびに、「もういないんだ」と実感することがあります。
静かになった部屋に寂しさを感じるのは、それだけ日常の中に愛するインコちゃんの存在が溶け込んでいた証です。
「もっと何かできたのでは」と考えてしまう
インコは体調の変化を隠すことが多く、気づいた頃には病気が進行しているケースもあります。
そのため、
● もっと早く病院へ連れて行けば…
● あの日の様子に気付いていれば…
● あの選択で良かったのかな…
そんな思いが何度も頭をよぎることがありますよね。
ですが、そのときのあなたは、その時点でできる精一杯の選択をしていたはずなんです。
後から振り返ると「ああすれば良かった」と思えてしまうのは、とても自然な心の動きなのです。
3.ペットロスで見られる心と身体の変化
悲しみは、心だけではなく身体にも現れることがあります。
例えば、涙が止まらない、食欲がわかない、夜眠れない、集中できない、何をしていても愛鳥のことを考えてしまう、何もやる気が起きないなど、身体に影響は出ていませんか?
これらは、大切な存在を失った悲しみの中で見られることがある反応です。
「自分だけがおかしい」と思わず、ご自身の心をいたわってあげてくださいね。
4.悲しみを無理に乗り越えようとしなくて大丈夫
「早く元気にならなきゃ。」
そう思う方はとても多くいらっしゃいますが、悲しみを乗り越えられる時間には、それぞれの飼い主さんのペースがあります。
泣きたい日は泣いていい。
思い出して笑える日があってもいい。
また涙が出る日があってもいい。
ペットロスには、「こうしなければならない」という正解はありませんので、ご自身のペースで、ゆっくりゆっくり克服していけば大丈夫です。
5.愛鳥との思い出を大切にしてください

写真を見返したり、思い出を書き留めたり、お気に入りだったおもちゃや羽を大切に保管したり。
思い出を残すことは、「悲しみを忘れるため」ではありません。
愛鳥のインコちゃんが確かに生きていた時間を、大切な記憶として心に残していくためです。
「あの子がいたから、今の私がいる。」
そう思える日が、きっと少しずつ増えていきますよ。
6.一人で抱え込まないことも大切です
ペットロスは、周囲に理解されにくいことがあります。
「また飼えばいいじゃない。」
そんな言葉に傷ついた経験がある方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、愛する家族であるインコの命は、代わりのきくものではありません。
だからこそ、気持ちを分かってくれる家族や友人、同じ経験をした方、専門家に話してみることも大切です。
言葉にすることで、心が少し軽くなることがあります。
7.ペットロスケアマネージャーとして伝えたいこと

私はペットロスケアマネージャーとして、悲しみを「なくす」ことよりも、「抱えながら生きていけるようになること」が大切だと考えています。
家族であるインコちゃんを忘れる必要はありません。
忘れようとしなくてもいいのです。
悲しみは、時間とともに消えていくというより、少しずつ形を変えていきます。
いつか涙ではなく、笑顔で思い出を話せる日が訪れるかもしれません。
その日まで、ご自身の心を大切にしてください。
8.まとめ
インコちゃんとの別れは、とてもつらい出来事です。
それほどまでに深く愛し、たくさんの時間を一緒に過ごしてきた証でもあります。
悲しい気持ちを否定せず、自分を責めず、ゆっくりと心を休ませてあげてください。
あなたが娘や息子のように大切に愛情を注いできたインコちゃんは、決してあなたの記憶から消えることはありません。
そして、その愛情は、これからも心の中で生き続けていくはずです。
ゆっくり、マイペースにご自身の心を大切にしてくださいね!
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執筆者:望月紗貴
一般社団法人愛玩動物健康管理協会 代表理事。ペットロスカウンセラーや愛玩動物救命士、ペットセラピストなど、12種類以上の愛玩動物関連資格を保有。
動物保護シェルターを運営している。